ウソだらけの医学常識

  ▲貧血には鉄分より蛋白質

  医者に3年通っている娘さんが貧血に悩んでいた。医者に治療法を聞くと、案の定、鉄剤を与え続けたという。これでは貧血が良くならないのも無理もない。昔ほど多く

  はないが、今でも貧血で苦しんでいる女性は少なくない。特に、過剰なダイエットが原因になっていることが多いようだ。そして、医者の対応は昔から少しも変わって

  いない。「貧血は鉄分の不足が原因」というマニュアルに従って、鉄剤を出すだけである。貧血とは、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)の量が不足している状態

  のことをいう。ヘモグロビンは酸素を運ぶ役割をもっているので、これが足りなくなると組織の末端で酸欠状態が起こり、その為顔色が悪くなったり、立ちくらみを起こし

  たりするのである。当然、どうやってヘモグロビンを増やすかが貧血対策のポイントになる。そこで足りないものを増やすには、それを作る為の材料を仕入れればいい

  のである。ヘモグロビンの材料は、グロビンと言う蛋白質とヘム鉄と言う鉄分である。医者の対応の間違いは、2つの材料のうち鉄分の方にしか目を向けていないところ

  である。鉄分だけ与えても、ヘモグロビンは増えない。ここでも必要なのは、蛋白質である。それ以外にも、摂るべき栄養素は沢山ある。ビタミンB6とB12、葉酸、銅、

  ビタミンC、ニコチン酸等が求められる。確かに鉄分も必要な成分の1つだが、医者が出す鉄剤には、蛋白質もビタミン類も銅も入っていない。これでは貧血は治らない。

  人間には1日に体重の1/1000分の良質な蛋白質が必要である。それだけの蛋白質を確保するのは、普通の食事をしていても容易ではない。ダイエットで食事を減らせば、

  ますます蛋白質は不足してしまうことになる。それにしても、医者の発想の貧弱さ、高血圧には減塩、骨にはカルシウム、貧血には鉄分、全部間違いである。

  ▲更年期以降の女性の為に

  女性は出産と言う重要な役割があるので、男性よりも病気に対する抵抗力が強くなっている。その強さを支えているのが女性ホルモンだ。このホルモンのお陰で、

  出産適齢期の女性の体はかなり有利になっている。しかし、いつまでも女性ホルモンが体を守ってくれるわけではない。更年期以降は、女性ホルモンが次第に減って

  いく為、様々な病気にかかりやすくなる。唯、女性ホルモンの減少をできるだけ食い止める方法はある。更年期を過ぎると女性ホルモンを作っている卵巣が委縮する

  のだが、その代わりに副腎皮質で作られた男性ホルモンが女性ホルモンに変わるようになる。その作業は脂肪組織で行われるが、脂肪組織が少ないと男性ホルモン

  が女性ホルモンに変わらない。ダイエットが体に良くないのはどの年代でも同じだが、特に中年を過ぎた女性は、あまり痩せ過ぎないほうがいいことになる。若い女性の

  場合も、皮下脂肪が少ない程女性ホルモンの分泌が減ってしまう。体脂肪率が20%を下回ると、かなり影響が出るようだ。20〜25%位の皮下脂肪があるのが本当の

  女性の姿なのである。バレリーナや体操選手には不妊症の女性が多いと言われているが、それも極端にスリムな体を見れば(うなず)ける。女性ホルモンが少なく

  なれば、妊娠しにくくなるのは当然だ。着床したものが育ちにくいのである。

  女性ホルモンを正常に分泌させる為には、適度な皮下脂肪をつけるのに加えて、ビタミンEとCが必要になる。特に、

  ビタミンEが不足していると、卵胞ホルモンが黄体ホルモンに変わらない。また、ビタミンAの働きも妊娠に深く関係して

  いることが分かっている。最近、子宮内膜症など生殖に関わるトラブルが増えているのは、ビタミン不足が大きな要因に

  なっているのではないだろうか。